中国世界遺産の旅55 その14

中国世界遺産の旅55 その14

 

現在世界で一番世界遺産の国別登録ランキングがイタリアと並んで1位の中国。

今回はそんな中国の55の世界遺産を紹介していきたいと思います!

 

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40.中国丹霞

 

 中国丹霞は中国南部に残る赤い堆積岩が織り成す地形で、

 それが顕著に見られる6箇所が自然遺産として登録されました。

 日本で「丹霞」は夕焼け雲などの意味ですが、

 中国では、「丹」は赤・朱色の意味で、

 「霞」は夕焼けなどで空が紅色に染まる現象のことで、

 中国では主に丹霞は地理用語として使われています。

 赤く染まった綺麗な丹霞地形が幻想的で、

 人気が高いスポットです。

  

41.広州西湖の文化的景観

 

 広州西湖は、中国十大風景名勝のひとつに数えられる湖です。

 「西湖十景」に代表される絶景スポットがあります。

 その美しさは、古くから多くの詩に表現され、

 現在だけではなく、昔の人々からも愛されていたのがわかります。

 湖の周囲は約15km、面積は6.4km2、東西2.8km、南北3.2kmで、

 ウォーキングやジョギングなどをし、回るのもおすすめです。

 この西湖は堆積した土砂によって銭塘江と切り離され、

 秦漢時代に出現したと考えられています。

 白堤、蘇堤、楊公堤の3つの堤防によって西里湖、北里湖、小南湖、岳湖に分けられ、

 湖には小瀛州、湖心亭、阮公墩の小島が浮かぶます。

 

42.澄江の化石産地

 

 世界遺産に登録されている化石産地は、世界に10件以上ありますが、

 中国雲南省澄江から発掘される化石は、世界的にも珍しい時代のもので、

 恐竜どころか生物が地上に進出する前の約5億4200万年前から

 約4億8830万年前までのカンブリア紀と呼ばれる、

 古生代前期最初期の動物群の化石が多数発見されています。

 ですが観光するときは、今も化石の発掘などがされているので、

 観光客ように澄江動物化石群博物館があるので、

 そこで様々な化石などを見ることができます。

 

43.上都の遺跡

 

 上都の遺跡は、北京から北へ約275kmほどのところにあります。

 内モンゴル自治区のシリンゴル盟正藍旗南部に広がっています。

 上都は、モンゴル帝国5代皇帝であり、元朝初代皇帝のフビライ・ハンが

 築いた最初の首都で、1260年に即位した場所です。大都(北京)が

 できてからは上都と改称され、フビライが夏の間に滞在する避暑地として、

 利用されていました。上都は外側から外城、内城、宮城と呼ばれる都城があり、

 東西には東涼亭、西涼亭という狩猟場がありました。

 

44.紅河ハニ棚田

 

 紅河ハニ棚田雲南省南部にある棚田で、

 かつてハニ族が作った棚田です。

 ハニ族はこの紅河ハニ棚田を約1300年もの間維持してきた棚田です。

 総面積約54000ヘクタールで、最大標高1800メートル、

 最大勾配75度の斜面にまで築かれていて世界最大級の棚田です。

 四つの幹線水路と392の溝が張り巡らされている。

 水牛や牛、アヒル、魚などを利用する独自の耕作技術により、

 1世帯につき2~3区画の棚田で赤米を生産しています。

 山上に位置する森林は土地の保全、水供給などの役割があり、

 その下に集落が営まれている。

 

45.新疆天山

 

 新疆天山は世界的にも大規模な山系として知られていて、複数の国にまたがります。

 中国を始めとしてキルギスカザフスタンなどにもまたがっていて、

 中国の「新疆ウイグル自治区」に属する4つの地区、ボゴダ、バインブルク

 クエルデニンとカラジュン、トムールの4つが

 新疆天山として世界遺産登録されました。

 また世界遺産としてだけではなく、科学的調査や探検スポット、

 フィットネスやレジャーなども最適なスポットになっています。

 

46.シルクロード

 

 中国を統一した漢が中央アジアまで支配下に治めた紀元前2世紀頃、

 都長安(現在の西安)から西アジアやインドに達する交易路が開けました。

 この交易路が後にシルクロードと呼ばれることになりました。

 16世紀まで幹線として利用され、学問、芸術、宗教などの伝播をも促しました。

 シルクロードは国境を越える世界遺産としては初となる世界遺産になりました。

 また世界遺産に登録された総延長の距離は、8700kmで、

 世界遺産の規模としては世界最大級の大きさです。

 一説にはシルクロードの東の終着点は日本のならと言われており、

 奈良の正倉院にはシルクロードを経由された宝物が数多く残されています。

 

47.中国大運河

 

 中国大運河は北京から黄河と長江を横断し、杭州へと渡ります。

 全長1794kmの京杭大運河は、紀元前5世紀に開削が始まって、

 6世紀に隋の煬帝が完成させました。

 元・明代に修築・拡大され、現在も北京と天津、

 済寧と杭州区間は動脈として利用され、中国の経済活動を支えています。

 大運河が開通したことによって、経済面で優越していた南が

 政治・文化の中心地である北と連結され、中国全体の流通が増大しました。

 この大運河は社会的に大きく貢献しました。

 

 

その15に続きます!